セルフケア(セルフメンテナンス)

リンク

※山形県酒田市日吉歯科(院長 熊谷崇)のリンクに飛びます。

目白ヶ丘デンタルクリニック・矯正歯科の院長 藤澤幸三郎は1990〜2001年まで日吉歯科の矯正担当医でした。

ご家庭での歯の磨き方

定期的に歯科医院で清掃をしてもらっても、日々の歯磨きの仕方が効率悪いと、せっかくきれいにしてもらった歯や歯肉にまた汚れが付着してしまいます。
普段の歯磨きをしっかりマスターして、健康に食生活を楽しんでください。

詳しく知りたい方はこちら

※リンク先の文章は副院長の藤澤將人が寄稿しています。

歯ブラシの持ち方

動かし方の話をする前に、まず気をつけないといけないこと。
「持ち方」です。推奨される持ち方は、基本的に「ペングリップ」と呼ばれる鉛筆やペンを持つ時の握り方です。
剣や包丁を持つ時のような握り方では手に力が入り過ぎて歯肉を痛めてしまいます。
力が強すぎると、歯ブラシの刺激から歯肉が逃げて、歯肉退縮(歯肉の高さが根っこの先端方向へ下がること)をしてしまいます。
歯肉が退縮すると、審美性が損なわれるだけでなく、本来ならば覆われているべき根面が露出して、知覚過敏症(冷たいものを飲んだり、歯ブラシを当てるとしみる症状)になってしまう危険性があります。

歯を磨くのに適した力は、150gと言われています。
だいたい、お茶碗1膳分のご飯の量です。
はい、よくわかりませんね(笑)
おおまかな目安は、「歯にブラシを当てて先端が開かない程度の弱い力」です。
もともと歯の表面はつるつるで汚れがつきにくいので、軽い力でも十分に汚れは落ちるのです。
強い力で磨くということは、車や骨董品の壷をタワシで磨くようなものなので、細かい傷がたくさんできて、よけいに汚れがつきやすくなってしまいます。

歯ブラシの動かし方

一度のストロークで一気にたくさんの歯を磨こうとしても、歯と歯の隙間には歯ブラシの毛先は届きません。
歯ブラシの幅の分、だいたい2本くらいを磨くつもりで、細かく動かして磨いてください。
1カ所で30回ほど動かすのが目安です。
「軽い力で細かく動かす!」 これが基本です。

歯ブラシの当て方

パス法

バス法とは、歯ブラシの当て方でも一番普及しているであろうと思われる磨き方です。
歯面に対して垂直に当てるのではなく、斜め45度であてることで、歯肉のマッサージができます。
それにより、歯肉炎になってしまった歯肉を引き締めたり、歯周病の歯周ポケット(=歯と歯肉の間の溝)の中の汚れも(表面に近い部位は)落とすことができます。
ただし、日本人は頬側の歯肉が薄いため、力を入れて磨くと歯肉が退縮して根っこが露出し、結果として冷たいものでしみる、見た目が悪くなる、などの症状が出ることがあります。

スクラッビング法

歯肉に対して斜めに歯ブラシを当てるバス法に対して、こちらは歯に対して垂直に当てる方法です。
こちらの磨き方も毛先が歯肉に当たるため、力の強さ次第で歯肉が対縮(強い刺激で歯肉が下がること)をしてしまう可能性があります。

スクラッビング法 変法(仮称)

歯ブラシの教科書や本ではあまり見かけないので、なんという名前なのかわからないですが、最近僕が患者さんにオススメしている歯ブラシの当て方です。
歯肉に対して毛先を当てるバス法とは逆に、根っこの方向から歯肉に当てていく方法です。
歯肉には歯ブラシの毛先ではなく、歯ブラシの側面を当てるのがコツです。
バス法同様、歯肉のマッサージも目的としますが、歯肉に直接毛先を当てないので退縮しにくい磨き方です。

歯を磨く順序

歯みがきの際に、あっちを磨いてこっちを磨いて・・・と自由に磨きやすい部分から磨くと、当てていない「磨き残し」が生じてしまいます。
頬側の奥歯から順に前歯を通過して反対の奥歯へ。反対の奥歯へ行ったら今度は裏側を同じように逆側まで。表面と裏面を磨いたら、最後に噛む面を磨く。
このように一筆書きで磨くと磨き残しがなく、全体をきれいにすることができます。

現在の研究では、歯ブラシだけで磨くと5〜7割しか汚れを取ることができないと言われています。
歯ブラシが担当するのは、頬側と舌側のみで、歯と歯の隙間の汚れを取るのには向いていません。
では、歯と歯の隙間を磨くのに適した他の道具とは何でしょうか?
それは、デンタルフロス(糸ようじ)と歯間ブラシです。

デンタルフロスについて

デンタルフロスとは

いわゆる糸ようじです。歯と歯の間に糸を入れてこすることで、歯面についた汚れを取るというのがデンタルフロスのコンセプトです。
「糸で汚れなんてとれるのかな?」と侮っては行けません!
歯ブラシだけでは50〜70%しか歯面に付いている汚れは落とせないと言われていますが、デンタルフロスを併用することで、90%以上の汚れを落とすことができます。

※歯間ブラシよりもデンタルフロスの方が優れているというわけではなく、個人の歯並びや歯の形態、歯周ポケットの深さなどによっては歯間ブラシの方が効率がいい場合があります。
詳しくは歯科医師にご相談ください。

デンタルフロスの使い方

自分で長さを調節して使うタイプは、まず30㎝ほどの長さに切ります。
持ち手から肘くらいの長さです。
そして、左右の中指に巻き付けて、親指と人差し指で抑えます。
指の間の糸の長さは短ければ短いほどやりやすいと思います。

しっかりと持つことができたら、歯と歯の間から隙間に向かって入れていくのですが、きつくコンタクトしている接触点に入れる場合は、気をつけて通さないと一気に歯肉にグサッ!と刺さって傷つけてしまいます。
歯と歯の間に入れる時は、「糸のこぎりで接触点を切るように」揺らしながらじわじわと入れるようにしてください。

隙間に入れることができたら、歯に少々巻き付けるような感じで圧接してください。
軽く歯にフロスを巻き付けた状態で何回か上下させて歯面をこすります。
温泉やお風呂上がりにハンドタオルで体を拭くイメージです。
そうすることで、歯に面接触させることができるので、歯ブラシだけでは届きにくい部位の汚れを落とすことができます。

また、普通の歯ブラシや歯間ブラシでは決して届かない「歯と歯がコンタクトしている部位」の清掃も、デンタルフロスであれば可能です。

どうしてもうまくいかない、奥の歯をやろうとするとオエッと戻しそうになってしまう、そんな方には柄の付いたデンタルフロスもあります。
いろいろな種類があるので、歯医者さんと相談して使いやすいものを選んでください。

歯間ブラシについて

歯間ブラシとはその名の通り歯と歯の隙間に入れていくタイプの歯ブラシのことです。
2本の針金がコヨリ状に巻いてあり、そこにブラシの毛が挟み込まれてできています。
両サイドの歯と歯肉の間の三角形の隙間(鼓形空隙)が大きく空いている方に効果的です。

ただし、このブラシは拡大して見ると糸ノコギリのような形をしています。隙間より大きなサイズの歯間ブラシを用いると、歯が削れたり歯肉が退縮してますます隙間が大きくなる原因となります。
このブラシが適応の方でも、隙間に合ったサイズを使用する必要があります。
必ず使用前に歯科医院で指導を受けるようにしてください。

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