ハミガキの話(2)
前回の歯ブラシの歴史についてはいかがでしたか?
古代より歯をみがかないと虫歯になるとわかっていたのには驚かされます。
猿でも歯を磨く種族はいますから、どこか本能で歯磨きの必要性を感じていたのかも知れませんね。
さて、今回は歯ブラシの使い方の話です。
みなさんは小学校で歯垢(プラーク)を赤く染め出して視覚的に磨き残しを実感したことがありますよね?
自分では上手に磨けている気がしていても、自分の歯の汚れを全て取りきるのは歯科医師や衛生士にとっても難しいことです。
正しく歯ブラシを使って効率よく汚れをとりましょう!
【歯ブラシの当て方】
- バス法 (Fig.1)

バス法とは、歯ブラシの当て方でも一番普及しているであろうと思われる磨き方です。
歯面に対して垂直に当てるのではなく、斜め45度であてることで、歯肉のマッサージができます。それにより、歯肉炎になってしまった歯肉を引き締めたり、歯周病の歯周ポケット(=歯と歯肉の間の溝)の中の汚れも(表面に近い部位は)落とすことができます。
ただし、日本人は頬側の歯肉が薄いため、力を入れて磨くと歯肉が退縮して根っこが露出し、結果として冷たいものでしみる、見た目が悪くなる、などの症状が出ることがあります。
- スクラッビング法 (Fig.2)

歯肉に対して斜めに歯ブラシを当てるバス法に対して、こちらは歯に対して垂直に当てる方法です。
こちらの磨き方も毛先が歯肉に当たるため、力の強さ次第で歯肉が対縮(強い刺激で歯肉が下がること)をしてしまう可能性があります。
- スクラッビング法 変法(仮称) (Fig.3)

昔から推奨されている歯ブラシの教科書や本ではあまり見かけないので、なんという名前なのかわからないですが、最近僕が患者さんにオススメしている歯ブラシの当て方です。
歯肉に対して毛先を当てるバス法とは逆に、根っこの方向から歯肉に当てていく方法です。歯肉には歯ブラシの毛先ではなく、歯ブラシの側面を当てるのがコツです。
言葉では分かりにくいので図をごらんください。
バス法同様、歯肉のマッサージも目的としますが、歯肉に直接毛先を当てないので退縮しにくい磨き方です。
今回の話はあくまでも一般的な例なので、歯科医院で自分の歯にあった磨き方を指導してもらう必要があります。
歯ブラシの使い方をマスターして、歯磨き名人になってください。
それではみなさん、今日もよい食事を!

