歯ってなんのためにあるの? (1)
こんにちは。
突然ですが、みなさんはご飯を食べる時に歯ってなんであるのか考えたことがありますか?
「歯ってなんであるの?」
もしお子さんにこう質問されたらなんと答えますか?
「そりゃ食べるためでしょ!歯がなかったら噛めないじゃない。」
その通りです。
では歯の存在はご飯を噛み砕くためだけでしょうか?
人間の体において歯ができる行程はとっても複雑です。
ここら辺りは教科書で読んでも眠くなります。
この内容の授業は大学でも数ヶ月かけても終わらないくらいです。それくらい難しいのです。僕もかなり苦手な範囲でした(笑)
それだけに、歯にはいろいろな機能や役割が備えられてあります。
噛むということだけでなく、発音や顎の成長、乳歯から永久歯への生え変わりの誘導と本当にさまざまです。
第一回目の今回は、歯の名称と形態、各歯の機能についてのお話です。
歯の形は人それぞれ微妙にちがいますが、基本的な本数と形態は同じです。
上下左右対称に8本ずつ、32本の歯が口の中にあります。
中央から数えて1番前に生えている歯を中切歯といいます。
その隣の一回り小さい中切歯と同じ形の歯を側切歯といいます。
さらにその隣にあるとんがった牙のような歯、それが犬歯です。
左右の中切歯と犬歯までを含めた6本を一般的に前歯と呼びます。
この6前歯はものを噛みちぎる、あごの前後的な動きを誘導するなどの機能的なことはもちろんのですが、見た目の美しさ、いわゆる“審美性”においても重要な歯となります。
さらに奥にいくにつれて臼歯(臼歯)という大きい歯になります。
単純に噛むといっても各歯にはそれぞれ役割があります。
前歯は噛みちぎる、奥歯はすり潰す、犬歯は顎の左右への動きを誘導する、などなど。
獣や旧石器時代の類人猿とっては戦うための手段でもありました。
(未だにそれを実践している方もいるかも知れませんが、、、)
ご飯を食べる時に、まずは前歯で噛みちぎったり引きちぎったりします。
そして口の中へ入れやすい大きさとなった食べ物を噛みながらどんどん奥歯へ移動させます。
人間の歯は切歯、犬歯、小臼歯、大臼歯と奥歯になるにつれて大きくなっています。
そのため、口の奥へ食べ物が送られていきながら、だんだんと細かく噛み砕かれていきます。
このことを「咀嚼(そしゃく)」といいます。
咀嚼することで唾液が出ます。
唾液が食べ物を包んで潤滑油の役割をし、食べ物を飲み込みやすくなります。
咀嚼することで脳が活性化され、各消化器官の内分泌を促し、消化や吸収を助けます。
また、お米などのでんぷんは唾液とまざることで甘みがますのはよく言われますが、野菜も奥歯でよく噛むことで甘味が絞り出されます。
お子さんで野菜嫌いな子が多いのは、乳歯では甘みを絞り出す奥歯の本数が少ないからだと言われています。大人になるにつれ、野菜のおいしさがわかるのはそういった理由もあるようです。
噛むことで顎の成長も促します。
顎の成長に関しては遺伝やホルモンなどの影響を多く受けるため、たくさん噛めば噛むほど顎が成長するというわけではないのですが、この話はまた近いうちに詳しくひも解いていきますので乞うご期待!
余談ですが、飲み込むことを専門用語で「嚥下(えんげ)」と言います。
英語で「飲み込む」はswallowです。「燕」もswallow。
嚥下は口に燕と書きます。この一致はどうやら偶然のようですが、なかなか興味深いです。
それでは皆さんもよい一日を!

