虫歯ってなに?(3)
今回は前回の続きです。
続・その2、虫歯の原因 〜「歯質」「細菌」「食べもの」〜
虫歯は「歯質」「細菌」「食べもの」の3つの要素+時間がからみ合って発生すると言われています。
今回は「細菌」についての話です。
突然ですが、虫歯は細菌による『感染症』です。
感染症というと、風邪やインフルエンザのように外から体の中に入って病気になるイメージが思い浮かびますよね?
お口の中には常に存在する「口腔内常在菌」と呼ばれる細菌がたくさん存在します。その種類は300〜400種とも言われています。
そして、細菌の巣であるプラーク内には、1グラム中に100億個もの細菌が生息しています。
2011年の世界人口が70億人ですので、ようじで歯をこすって先に付いてきたヨゴレの中ですら、世界の人口よりも多い細菌が存在するのです!
このように、口腔内常在菌の一種である“ミュータンス菌”と呼ばれる虫歯の原因菌を中心とした細菌がプラークとして歯に接着している状態、それが「感染」です。
そのプラーク内で細菌が酸を産生するため、歯の表面物質であるエナメル質を溶かします。これを脱灰(だっかい)といいます。
エナメル質の主成分はリン酸カルシウムです。
カルシウムは石灰。
酸によってエナメル質からカルシウム(石灰)を壊されるから脱灰、ということです。
唾液中のリンやカルシウムを取り込んで、溶けかかったエナメル質を補修することを「再石灰化」と言います。
この言葉はCMなどでもおなじみですね。
前回お話ししたphが低い酸性の状態が続けば「脱灰」が進み虫歯になります。
逆に、phが高いアルカリ性の状態が続けば「再石灰化」の時間が長くなるため、虫歯にはなりにくくなります。
このように、口の中で歯は虫歯の進行と再生、いわゆる「脱灰」と「再石灰化」を繰り返しているのです。
ということで、いかに口の中をアルカリ性にして再石灰化の時間を増やすかが虫歯予防のポイントとなるわけです。
次回は3要素のうちの「食べもの」の話です。
【今日のひとりごと】
数年前に格闘技のPRIDEや九州男の歌で「60億分の1」という単語が一時期流行しました。「世界中の全人口の中でも only one」という意味で使われていました。
今回の内容でプラーク数と比較するために世界人口を調べてみたらいつの間にか70億人になっていました。
日本では少子化が騒がれていますが、世界規模で見ると子供は増えている計算ですよね。
それではみなさん、今日もよい食事を!

